MotoGP第6戦フランスGPプレビュー
2025/05/06
MotoGP第6戦フランスGPが今週末、フランス、首都パリの南西200kmに位置するルマン市にあるルマン、ブカッティ・サーキットで開催される。全長距離4.19km、最大ストレート674m、右コーナー9、左コーナー5。
MotoGPクラスは、前戦母国スペインで初優勝を果たし、現在140ポイント、兄と1ポイント差で再びポイントリーダーとなったアレックス・マルケス(ドゥカティ)。スペイン決勝では、転倒にも関わらず12位まで挽回し、現在139ポイントのマルク・マルケス(ドゥカティ)。昨年のフランスGPでは、マルク・マルケスに続き3位だったフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)は現在、二人に続き120ポイントで年間ランキングは3番手。
560日ぶりの表彰台をスペインで果たし、月曜日のテストではエンジンアップグレードも好調な様子で凱旋するファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)。今年は序盤からの好成績でクアルタラロに続き、ポイントでも現在7番手のヨハン・ザルコ(ホンダ)、二人のフランス人がトップ7に名を連ねて母国GPを迎える。
スペインGPでは4位に入り、空気圧違反のあったカタールに続き戦える強さを見せたマーベリック・ビニャーレス(KTM)。彼は2017年のルマンで優勝している。2022年の勝者エネア・バスティアニーニ(KTM)。腕上がりの手術を終えてルマンを迎えるペドロ・アコスタ(KTM)。チームメイトのブラッド・ビンダー(KTM)はヘレスのテストでチャタリング問題の解決に取り組んでいたようだ。
マルコ・ベゼッキ(アプリリア)にとっては2023年に優勝したコース。2024年の勝者でチャンピオンのホルヘ・マルティン(アプリリア)は今大会も欠場するものの、アプリリアにとってルマンは相性の良いサーキット。スペイン決勝8位、現在ポイントランクでも8位とMotoGPクラス5戦を終えて着実に結果を残している小椋藍(アプリリア)とチームメイトのラウル・フェルナンデス(アプリリア)にも期待が膨らむ。
チャンピオンシップでは4番手に着けるフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)は、スペインGPでの転倒のため、木曜日のメディカルチェックにより出場可能かが決まる。チームメイトのファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)は総合63ポイントでランキング現在5番手に着けている。転倒があるものの、ルーキーのフェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)もトップ4を争える速さがある逸材。
2021年のフランスGPで優勝しているジャック・ミラー(ヤマハ)。今大会にはチームメイトのミゲール・オリベイラ(ヤマハ)がアルゼンチンGP土曜日以来、ケガから回復して復帰する。テストではあるものの、ヘレスで月曜日にクアルタラロに続き4番手タイムを記録しているアレックス・リンス(ヤマハ)。
ルカ・マリーニ(ホンダ)は今年、常にトップ10以内のフィニッシュを果たしている。チームメイトのジョアン・ミル(ホンダ)は転倒がなければ、マリーニよりも上位かもしれない。腕上がり手術をしたソムキャット・チャントラ(ホンダ)も初ポイントを目指す。日本、ホンダファンにとっては、HRCからワイルドカードで今大会は中上貴晶(ホンダ)が出場するのも楽しみなニュース。
Moto2クラスでは、前戦、圧倒的な勝ち方だったマニュエル・ゴンザレス(カレックス)が再びチャンピオンシップリーダーとなった。佐々木歩夢(カレックス)、スペインGPではあと一歩でポイント獲得だった國井勇輝(カレックス)も応援したい。
Moto3クラスは、年間ランクトップ8で古里太陽(ホンダ)、山中琉聖(KTM)、二人の日本人ライダーが戦っている。
MotoGP第6戦フランスGPは、今週末金曜、日本時間午後4時(現地時間午前9時)にMoto3クラスのフリー走行1で始まる。今大会はMotoE選手権も併催される。
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