SBK第13戦(最終戦)カタール 決勝レース2
2019/10/27
SBK(スーパーバイク世界選手権)第13戦カタールラウンド(最終戦)は、カタールのロサイルインターナショナルサーキットで決勝レース2を行なった。
SBKの決勝レース2のグリッドを決めるスーパーポールレースでは、ジョナサン・レイ(カワサキ)が独走優勝。2位にアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)、3位にアレックス・ロウズ(ヤマハ)が入賞。清成 龍一(ホンダ)は16位でチェッカーを受けた。
決勝レース2はナイトレースで、気温31度、路面温度34度のドライコンディションで争われ、ポールスタートのレイが再びスタートからレースをリード。序盤はアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)がレイと接戦のバトルを繰り広げる。
6周目あたりでレイがバウティスタをわずかにリードするが、すぐにバウティスタも挽回。さらにチャズ・デイビス(ドゥカティ)も加わり、トップ争いは3人のバトルとなる。
しかし、レイはレース中盤の10周目付近から再びリードを広げ始め、バウティスタとデイビスが激しいポジション争いをしたこともあり、その差は周回ごとに広がり、残り4周あたりからレイが単独トップに。その後、レイは2番手との差を約3秒まで広げて独走。最終戦をレース1、スーパーポールレース、レース2とトリプルウインで締めくくり、今シーズン通算17勝を記録した。
バウティスタとデイビスの2番手争いは、14周目にデイビスがバウティスタを交わして2番手に浮上。最終ラップまで接戦を繰り広げたが、終始リードしたデイビスが2位に入賞。僅差の3位にバウティスタが続いた。
序盤から4番手争いをリードし、中盤すぎには単独4番手に浮上したアレックス・ロウズ(ヤマハ)がそのまま4位に入賞。
ロウズが抜け出した後、レオン・ハスラム(カワサキ)、マイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)、トプラック・ラズガットリオグル(カワサキ)が激しい5番手争いを重ねた。ラズガットリオグルは一度は後退したものの、終盤にポジションを挽回して5位でゴール。
終盤に5番手争いに加わったユージン・ラバティ(ドゥカティ)が最後にポジションを上げ、6位。ファン・デル・マークは最後にラズガットリオグルとラバティに交わされ7位となった。ラバティと共に終盤にこのバトルに加わったロリス・バズ(ヤマハ)が8位でゴール。ハスラムは最後にポジションを下げ9位でゴールとなった。10位にサンドロ・コルテセ(ヤマハ)が入賞。
レアンドロ・メルカド(カワサキ)が11位、トム・サイクス(BMW)が12位、ジョルディ・トーレス(カワサキ)が13位、マーカス・ライターバーガー(BMW)が14位、マイケル・リナルディ(ドゥカティ)が15位に入賞。
レオン・キャミア(ホンダ)は16位でゴール。今シーズン限りで現役を引退するマルコ・メランドリ(ヤマハ)は、14番手を走行していた14周目の1コーナーでグラベルに飛び出し後退。ラストレースは17位でチェッカーとなった。清成 龍一(ホンダ)は18位でゴール。
ドミニク・シュミッター(ヤマハ)とアレッサンドロ・デルビアンコ(ホンダ)はピットに戻ってリタイアに終わった。
チャンピオンシップ争いでは、フランスラウンドでレイが5回目のタイトルを獲得。スーパーポールアワードも獲得した。
SBK1年目のバウティスタは開幕戦から連勝を飾ったが、レイから165ポイント差のランキング2位。決勝では最多となる12回のベストラップを記録し、ベストラップアワードを獲得。ロウズはバウティスタと157ポイント差のランキング3位となった。
カワサキはレイのライダータイトル、マニュファクチャラーズタイトル、チームタイトル、ラズガットリオグルのインディペンデントライダー&チームタイトル獲得と、2019年のSBKタイトルを完全制覇した。
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