MotoGP第17戦オーストラリアGP MotoGP 2日目
2019/10/26
MotoGP第17戦オーストラリアGP、MotoGPクラスは、オーストラリアのフィリップアイランドサーキットで2日目のセッションを行なったが、予選前のFP4で強風が吹き、セッション中盤にミゲール・オリベイラ(KTM)が1コーナー進入で風にあおられてコースオフし、グラベル上で激しく転倒。FP4は残り12分54秒の時点で赤旗が掲示されてセッション中断となる。
中断後、ライダーたちがミーティングを行なった結果、強風により、FP4以降の土曜日のセッションが中止となることが決まった。Q1とQ2は日曜日の現地時間の午前中に実施され、Q1は現地時間の10時20分から10時35分、Q2は10時45分から11時00分で実施予定。Q1の前に、3クラスのウォームアップセッションが各20分間実施される。決勝レースのスタート時間はMoto3クラスが12時、Moto2クラスが13時20分、MotoGPクラスが15時と変更はない。
土曜日午前中に行なわれたMotoGPクラスのFP3はドライコンディションで行なわれたものの、セッション開始早々に、プラマックレーシングのサインボードが風で飛ばされ、ホームストレート上に落下。赤旗中断となる。その後、セッションは再開されたものの、雨が落ち始め、ほとんどのライダーがピットで待機。22名中12名のライダーがコースインするに止まった。
FP3でトップタイムを記録したのはマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)。ビニャーレスはコンディションが改善したセッション終盤に1分31秒338を記録し、3回のフリー走行を完全制覇した。マルク・マルケス(ホンダ)が2番手、初日のFP2で転倒を喫したポル・エスパルガロ(KTM)が3番手に続き、FP1の転倒でFP2を欠場したファビオ・クアルタラーロ(ヤマハ)はFP3で復帰したが、コンディションに阻まれ、セッション6番手、フリー走行総合では22番手でQ1からQ2進出をねらう。なお、途中終了したFP4ではマルケスが赤旗中断前に1分31秒185 のトップタイムを記録している。
セッション終了後、マルク・マルケス、アンドレア・ドビジオーゾ、アレックス・リンスの3人が会見に臨み、状況と延期の判断についてコメントした。
「フィリップアイランドは高速コースで、風が強いと危険だ。単独走行ではそれほどでもないが、グループでの走行となるとスリップや追い抜きの際などに風の影響を受ける。昨日のセーフィティ委員会でも強風が吹い場合どうするか話し合いを行なっていた。MotoGPのマシンはストレートでも振られてしまう。ライダーの安全のために今回の決定は正しいと思う」とマルク・マルケス。
「フィリップアイランドを何度も走っているが、風の問題は常にあった。バイクをコントロールするのが難しいし、予選の延期の決定は正しい判断だと思う。ライダーがリスクを取らなければならないからね。重要なのは明日の天候だね」とアンドレア・ドビジオーゾ。
「マルクの言うとおり、単独での走行では問題ないが、他のライダーと一緒に走ると、状況は悪くなる。フリー走行や予選はまだいいが、22人のライダーが一斉にスタートする決勝では1周目はかなり危険になると思う。フィリップアイランドはいいレイアウトのコースなので、この状況は残念。明日どうなるのか様子をみたい」とアレックス・リンス。
また、MotoGPセーフィティアドバイザーのロリス・カピロッシは「ミーティングはライダーの意見を聞くために行なった。コンディションが安全ではないというのがライダーの共通した意見だった。風が強く、風の吹き方が一定ではないため、バイクのコントロールが難しいという。その結果、今日のセッションをキャンセルすることになった。明日のMotoGPクラスは20分間のFP4を行ない、その後、Q1、Q2を行なう予定だ」とコメントした。
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