MotoGP第17戦オーストラリアGP MotoGP決勝
2019/10/27
MotoGP第17戦オーストラリアGP、MotoGPクラスは、オーストラリアのフィリップアイランドサーキットで決勝レースを行なった。強風のため、土曜日に行なわれる予定だった予選は順延となり、日曜日朝にQ1とQ2が、午後に決勝レースが行なわれた。
Q1ではファビオ・クアルタラーロ(ヤマハ)がトップタイムを記録。2番手にアンドレア・イアンノーネ(アプリリア)が続き、Q2に進出。Q2は気温13度、路面温度15度のドライコンディションで争われ、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)が、2番手に0.551秒差をつける1分28秒492をマークしてポールポジションを獲得。クアルタラーロが1分29秒043で2番手に続き、マルク・マルケス(ホンダ)が1分29秒216で3番手とフロントロウを獲得した。
決勝レースは、気温16度、路面温度30度のドライコンディションの下、27周で争われた。1コーナーにトップで進入したのは4番グリッドからスタートしたバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)。続く2コーナーではクアルタラーロが挙動を見出し、直後につけていたダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)がハイサイド転倒。ペトルッチのマシンがクアルタラーロのマシンに接触し、両者転倒リタイアとなる。
ロッシは序盤をリードし、カル・クロッチロウ(ホンダ)が2番手で続き、イアンノーネが3番手、マルケスは4番手、ビニャーレスは6番手で続く。
4周目の1コーナーでクロッチロウがロッシを交わしてトップに浮上。10コーナーではイアンノーネがトップに立つが、クロッチロウもすぐに逆転。9周目までトップ争いをリードする。
序盤はトップ集団の後方につけていたビニャーレスは周回ごとにポジションを上げると、10周目の4コーナーでクロッチロウを交わしてトップに浮上。マルケスも続いて2番手に浮上するが、この時点でトップ集団は9人のライダーが接戦を繰り広げていた。
しかし、中盤以降、ビニャーレスとマルケスは3番手以下とのリードを広げる。マルケスは終始ビニャーレスの背後につき、前に出ることなく周回を重ねたが、残り3周のホームストレートでトップに浮上。すぐにビニャーレスもトップを奪還するなど、終盤に入ると接戦を繰り広げる。
そして、最終ラップに入るホームストレートでマルケスは再びトップに。ビニャーレスも背後につけて勝負のタイミングを図るが、9コーナー立ち上がりから10コーナー進入の切り返しで、ビニャーレスが転倒。マルケスがそのままチェッカーを受け、サンマリノGP以来5連勝となる今シーズン11勝目を記録。最高峰クラスの通算勝利記録を55勝とし、ミック・ドゥーハンを抜いて、歴代ランキング単独3位に立った。
クロッチロウはトップ争いからは遅れたものの、単独2番手をキープ。今シーズン3回目の表彰台、シーズンベストリザルトとなる2位に入賞。ジャック・ミラー(ドゥカティ)がホームレースで3位表彰台に立った。
ルーキーのフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)が、MotoGPクラス自己ベスト、ルーキートップとなる4位に入賞。同じくルーキーのジョアン・ミル(スズキ)がMotoGPクラスベストリザルトとなる5位に入賞した。
序盤はトップに立ったイアンノーネは6位でゴール。7位にアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が続き、ロッシは8位入賞。9位にアレックス・リンス(スズキ)、10位にアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が続き、2台のアプリリアがトップ10入りを果たした。
フランコ・モルビデリ(ヤマハ)は11位入賞。ポル・エスパルガロ(KTM)が12位に続き、ホンダのMotoGPマシン初ライドとなったヨハン・ザルコ(ホンダ)は13位に入賞。カレル・アブラハム(ドゥカティ)が14位、ハフィス・シャリン(KTM)が15位に入賞し、ホルヘ・ロレンソ(ホンダ)は16位に終わった。
ミカ・カーリョ(KTM)とティト・ラバット(ドゥカティ)はピットに戻ってリタイア。2日目のFP4で風にあおられてコースオフ転倒したミゲール・オリベイラ(KTM)は決勝を欠場した。
チームタイトル争いは、マルケスが優勝、ドビジオーゾが7位、ペトルッチがノーポイントに終わり、レプソル・ホンダチームがトップのドゥカティチームに一気に1ポイント差まで迫った。
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