J-GP3レポート
J-GP3クラスのタイトル争いは、ランキングトップの徳留真紀(CLUB PLUSONE)と、4ポイント差でそれを追う、2位の栗原佳祐(MuSASHi RT ハルク・プロ)との戦いとなりました。PPは徳留、2番手に栗原が僅差でつけ、3番手はHonda Team Asiaの中村大輝となりました。
レース序盤、徳留、栗原、伊達悠太(BATTLE FACTORY)の3台が、4番手以下を引き離してトップ集団を形成。栗原は2ラップ目には2分18秒242のファステストラップをマークして徳留に迫り、3ラップ目の130Rでトップに立ちます。しかし、最終シケインでは伊達がトップに浮上するなど、激しいトップ争いが繰り広げられました。
終盤には、栗原がトップに立ち、伊達と徳留による2番手争いの様相。伊達が2位であれば栗原が、徳留が2位であれば徳留がチャンピオンという状況であり、タイトル争いにおいて、伊達がカギを握る存在と言えました。
そんな熱戦は、栗原、伊達、徳留の順で最終ラップに突入。栗原が優勝を果たし、徳留が2番手に浮上してフィニッシュラインを通過、伊達は初の表彰台となる3位となりました。
この結果、徳留は45才で全日本ロードレース選手権における最年長チャンピオンに。栗原が2位、3位に安村武志(犬の乳酸菌/プリミティブR.T)、4位に菊池寛幸(H43 Team-NOBBY&ウイリー)、5位に伊達、6位に岡崎静夏(UQ&テルル・Kohara RT)となりました。
J-GP3コメント
栗原佳祐(J-GP3 優勝)
「レースウイークの木、金の走行ではセットアップがうまく進まず厳しい展開でしたが、予選からセットアップが進み、いい方向に向かえました。ランキング2位だったので、優勝するしかチャンピオンの可能性はないので、やるだけだと思っていました。勝つことはできましたが、チャンピオンにはなれませんでした。それでも、勝つことを目標にしてそれが達成できたので、それはよかったと思います」
徳留真紀(J-GP3 2位)
「スタートが決まり、自分のペースで走れば引き離せると思っていましたが、思ったよりも風が強くペースを上げられませんでした。伊達選手の存在がタイトル争いに絡んでいたので、しっかり彼を抜いてチャンピオンになりたかったです。優勝でチャンピオンを決めたかったですが、2位でのチャンピオンでもうれしいです。最年長チャンピオンの記録を作れたのもうれしいです」
伊達悠太(J-GP3 3位)
「このマシンでトップ争いをすることを目標にシーズンを戦ってきました。これまではレースの前半はついていけても、後半に引き離されてしまうという展開でしたが、今回は、地元の鈴鹿でのレースなので、優勝を狙って最後までトップ争いをしたいと思っていました。一人で走るよりも2人とバトルをしながらの方がタイムを上げられました。僕の位置でタイトルが左右されることは、正直、忘れていました。優勝したかったですが、最終戦で表彰台に上がれたことはうれしいです」
(
ホンダ)