MotoGP第20戦バルセロナGP Moto3クラス1日目、フリー走行が金曜日、スペイン、バルセロナ-カタルニア・サーキットで開催された。日本時間午後5時(現地時間午前9時)から35分間行なわれたフリー走行は、気温12度、路面温度12度、湿度80％、かなり曇ったドライコンディション。今大会は、マルコス・ウリアルテ(CFMOTO)がジョエル・エステバン(CFMOTO)の代役、アルバロ・カルペ(KTM)がワイルドカード参戦している。

　気温が低く、他のMotoGP開催サーキットに比べ、元々グリップが弱いサーキットのため、タイヤが滑りやすく難しいコンディションだった。中盤、鈴木竜生(ハスクバーナ)が5コーナーで転倒。後半2コーナーでは、エイドリアン・フェルナンデス(ホンダ)が転倒。イエローフラッグが出された。

　この走行トップは、アンヘル・ピケラス(ホンダ)1分47秒281。2番手ダビド・ムニョス(KTM)1分47秒691、3番手ダビド・アロンソ(CFMOTO)1分47秒897だった。山中琉聖(KTM)は7番手1分48秒224、古里太陽(ホンダ)は13番手1分48秒545、鈴木は14番手1分48秒604だった。

　日本時間午後9時15分(現地時間午後1時15分)から始まったP1は、気温15度、路面温度18度、湿度67％、雲は残るものの、朝に比べかなり晴れた中、35分間で開催された。風は強くないドライコンディション。開始5分過ぎには、山中が3周目に1分47秒819を記録しトップタイム。山中はその後も、5周目1分47秒415まで記録を伸ばし、トップタイムをマーク。

　開始11分を過ぎて、コリン・ベイヤー(ハスクバーナ)が6周目1分47秒381を記録し山中のタイムを更新してトップへ。2コーナーでは、鈴木が転倒。残り5分前後にベイヤーは12周目1分47秒338まで記録を伸ばした。残り5分を切って、山中は14周目1分47秒091までタイムを縮めて再びトップに立つが、その後、ホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)、ダニエル・オルガド(ガスガス)、ダビド・ムニョス(KTM)らが、次々とトップタイムを更新。

　結果は、オルガドがトップで1分46秒568、2番手ムニョス1分46秒649、3番手ピケラス1分46秒742。山中は14周目の記録1分47秒091がベストで11番手。鈴木は13周目の1分47秒364で16番手、古里は10周目の1分47秒815で21番手。

　明日、日本時間午後4時40分(現地時間午前8時40分)から始まるP2の結果と合わせた上位14名は、予選Q2スタートが出来る。来期もMTヘルメットMSIチームからMoto3参戦が発表され、初めて2年連続同じチームでの参戦となる山中だけではなく、鈴木、古里のQ2スタートも願いたい。トップ14に現在5台が入っているホンダ勢にも注目したいところ。Moto3クラス予選は、日本時間午後8時50分(現地時間午後12時50分)からQ1、日本時間午後9時15分(現地時間午後1時15分)からQ2が、それぞれ15分間で開催される予定。


MotoGP 第20戦バルセロナGP Moto3クラス1日目 フリー走行結果
1 ダニエル・オルガド (ガスガス) 1分46秒568 (P1)
2 ダビド・ムニョス (KTM) 1分46秒649 (P1)
3 アンヘル・ピケラス (ホンダ) 1分46秒742 (P1)
4 ジョエル・ケルソ (KTM) 1分46秒810 (P1)
5 コリン・ベイヤー (ハスクバーナ) 1分46秒855 (P1)
6 エイドリアン・フェルナンデス (ホンダ) 1分46秒906 (P1)
7 ホセ・アントニオ・ルエダ (KTM) 1分46秒919 (P1)
8 スコット・オグデン (ホンダ) 1分46秒956 (P1)
9 ステファノ・ネパ (KTM) 1分46秒994 (P1)
10 ダビド・アルマンサ (ホンダ) 1分47秒032 (P1)
11 山中琉聖 (KTM) 1分47秒091 (P1)
16 鈴木竜生 (ハスクバーナ) 1分47秒364 (P1)
21 古里太陽 (ホンダ) 1分47秒815 (P1)