EWC(世界耐久選手権)第2戦スパ・フランコルシャン24時間
2022/06/06
EWC(世界耐久選手権)第2戦スパ・フランコルシャン24時間はベルギーのスパ・フランコルシャンサーキットで決勝レースを行ない、BMW モトラッド・ワールドエンデュランスチーム/BMWが優勝した。
スパ・フランコルシャンでは21年ぶりの開催となったEWCだが、最後の5時間で降った雨、残り3時間を切った時点で、大量のオイルがコース上出て、その除去のために長い赤旗中断を余儀なくされる波乱のレースとなった。
予選でポールポジションを獲得したのはヤマルーブ YART - ヤマハオフィシャルチームEWC/ヤマハYZF-R1。
決勝レースは序盤からヨシムラ SERT モチュール/スズキGSX-R1000、F.C.C. TSR ホンダ・フランス/ホンダCBR1000RR-R、ヤマルーブ YART - ヤマハ、BMW モトラッドの4チームが接戦のトップ争いを展開。
レース序盤から10時間目までをヨシムラ SERT モチュールがリードするが、10時間経過すぎにヨシムラ SERT モチュールはマシントラブルに見舞われ、11番手まで後退する。
代わってF.C.C. TSR ホンダ・フランスがトップに浮上。BMW モトラッド、ヤマルーブ YART - ヤマハの順で続き、14時間経過時点でF.C.C. TSR ホンダ・フランスは2番手のBMW モトラッドに約1周のリードを取っていたものの、14時間すぎにマシントラブルに見舞われ3番手に後退。さらに16時間すぎには転倒により10番手まで後退する。
これでトップに立ったのはBMW モトラッド。ヤマルーブ YART - ヤマハが同一周回の2番手に続き、18時間経過時点でヤマルーブ YART - ヤマハがトップに立つ。ところが、この直後にヤマルーブ YART - ヤマハにマシントラブルが発生。ピットに戻ってマシンの修復を行なったが、454周を回った時点でリタイアとなる。
これで再びBMW モトラッドがトップに浮上。8周遅れの2番手にTATI チーム・ベリンガーレーシング/カワサキが続くが、残り5時間となったこのころより雨が強くなり、さらに残り3時間で路面にオイルが出て赤旗が掲示。
コース清掃後、セーフティ・カーの先導でレースは再開され、BMW モトラッドが508周を回り、優勝を飾った。BMW モトラッドの優勝は昨年のモスト6時間(チェコ)以来、EWCの24時間耐久では初の勝利となる。
7周差の2位にTATI チーム・ベリンガーレーシングが入賞。16時間経過時点で10番手まで後退していたF.C.C. TSR ホンダ・フランスは17時間目に7番手、19時間目に5番手、20時間目に3番手まで挽回。さらに中盤のマシントラブルで一時は11番手まで後退していたヨシムラ SERT モチュールが12時間目に9番手、13時間目に7番手、15時間目に6番手、17時間目に4番手とポジションを挽回し、19時間目に3番手に浮上すると、レース終盤にはF.C.C. TSR ホンダ・フランスとヨシムラ SERT モチュールが接戦の3番手争いを展開する。
F.C.C. TSR ホンダ・フランスが約1秒差で表彰台争いを制して3位に入賞。僅差の4位にヨシムラ SERT モチュールが入賞した。チャンピオンシップ争いでは、ヨシムラ SERT モチュールがランキングトップをキープ。15ポイント差のランキング2位にF.C.C. TSR ホンダ・フランスが続き、次戦の鈴鹿8耐を迎える。
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