MotoGP第19戦(最終戦)バレンシアGP Moto3決勝
2019/11/18
MotoGP第19戦(最終戦)バレンシアGP、Moto3クラスは、スペイン・バレンシアのリカルド・トルモサーキットで決勝レースを行ない、セルジオ・ガルシア(ホンダ)が優勝した。
Moto3クラスの決勝レースはグリッドに向けたサイティングラップで、アロン・カネト(KTM)のマシンがトラブルに見舞われ、自身のマシンから出たオイルでカネトが6コーナーで転倒。さらに後続の佐々木 歩夢(ホンダ)もオイルに乗って転倒し、スタートディレイとなる。路面のオイル処理のため、約11分遅れでレースはスタート。カネトと佐々木もピットでマシンを修復し、最後尾グリッドからスタートする。
スタートでレースをリードしたのはマルコス・ラミレス(ホンダ)。ラミレスは1周目に2番手以下に約1秒2のリードを取り、独走態勢に持ち込もうとするが、2周目の11コーナーで
カルロス・タタイ(KTM)がハイサイドで転倒、ニッコロ・アントネッリ(ホンダ)とジェレミー・アルコバ(ホンダ)が巻き込まれて転倒し、さらに後続のデニス・フォッジア(KTM)とマカル・ユルチェンコ(KTM)も巻き込まれてしまう。フォッジアのマシンは11コーナー立ち上がりのイン側に弾き飛ばされた後、火がつき、フォッジア自身もコース上に横たわる状態になったため、赤旗が掲示されレースは中断となる。
レースはクイックスタートで、当初予定の23周から15周に減算されて再スタートとなり、約30分の中断の後、気温13度、路面温度15度のドライコンディションで再開されたが、タタイ、アントネッリ、アルコバ、フォッジアは再スタートレースに参加できなかった。
再スタートレースもラミレスのリードで始まり、鈴木 竜生(ホンダ)、アンドレア・ミーニョ(KTM)、ガルシア、フィリップ・サラック(KTM)、チャビ・アルティガス(ホンダ)が序盤からトップ集団を形成。6周目までラミレスがリードするが、7周目にガルシアがトップに浮上。さらに10周目の1コーナーではワイルドカードでグランプリ初参戦のアルティガスがトップに立つ。
終盤まで5人が接戦のトップ争いを展開。残り2周となった1コーナーでミーニョがトップに立つが、最終ラップの最終コーナーでガルシアがミーニョを交わしてトップに立ち、グランプリ初優勝を達成した。
2位にミーニョが続き、最終コーナー進入で3番手に浮上したアルティガスがグランプリ初参戦で3位に入賞し初表彰台を獲得。アルティガスは2018年のスペイン選手権(CEV)のETC(ヨーロピアンタレントカップ)のチャンピオンで、今年はMoto3ジュニア世界選手権でランキング3位を獲得している。
鈴木は何度からトップに立ちながら、表彰台圏内をキープしていたが、4位でゴールし、ランキング8位を獲得した。5位にサラックが続き、ここまでの5人が最後までトップ集団として最後まで争った。
カネトは追い上げて6位に入賞し、ランキング2位を獲得。ラミレスはトップ争いから遅れ、7位でゴール。セレスティーノ・ビエッティ(KTM)が8位に入賞し、ルーキーオブザイヤーを獲得した。ユルチェンコが9位に入賞。追い上げた小椋 藍(ホンダ)が10位に入賞、小椋はグランプリフル参戦1年目をランキング10位で終えた。
鳥羽 海渡(ホンダ)は13位に入賞、ランキング19位。真崎 一輝(KTM)は16位でゴールし、ランキング27位、前戦マレーシアGPで負ったケガを抱えて臨んだ佐々木は、19位でゴールし、ランキング20位。
チャンピオンのロレンツォ・ダラ・ポルタ(ホンダ)は9番手走行中の4周目の4コーナー立ち上がりでハイサイド転倒、後続の3台がこれに巻き込まれた。ダラ・ポルタは再スタートし、21位でゴールした。
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