ヨーロッパで行なわれるMotoGPと併催で7戦に渡り開催される電動バイクの選手権、MotoEシリーズの第1戦フランスGPが、フランス、ルマン市ブカッティ・サーキットで開催された。日本時間午後3時半（現地時間午前8時半）から15分の予定で行なわれたプラクティス1では、気温10度、路面温度11度、湿度77％、曇ったドライコンディション。この走行トップはマッティア・カサデイ（ドゥカティ）で1分40秒794、2番手アンドレア・マントヴァーニ（ドゥカティ）1分41秒610、3番手マッテオ・フェラーリ（ドゥカティ）1分41秒640だった。

　この走行では、残り4分12秒で昨年チャンピオンのエクトル・ガルゾ（ドゥカティ）が激しくクラッシュ。コース整備などが必要となり、残り時間の走行は行なわれなかった。ガルゾは、右肘を4針縫うケガを負い、この後の今大会は欠場となった。

　日本時間午後7時45分（現地時間午後12時45分）から15分間行なわれたプラクティス2では、トップが再びカサデイで1分39秒813、2番手エリック・グラナド（ドゥカティ）1分39秒883、3番手ジョルディ・トーレス（ドゥカティ）1分40秒181だった。プラクティス1と2を合わせた結果の上位8名は予選Q2からスタートできる。

　日本時間深夜0時5分（現地時間午後5時5分）から10分間の予定で開催された予選Q1は、気温20度、路面温度29度、湿度34％、部分的に雲がある晴れたドライコンディション。この時期のヨーロッパの明るい夕方に行なわれた。この走行でも、1分29秒を残し、ルカ・ベルナルティ（ドゥカティ）が3コーナーで転倒。MotoEでは安全を守るため、マーシャルが特殊な装備を付けて安全確認を行うまではマシンに触れられないため、赤旗中断となった。再スタートは行なわれず、トップは1分40秒079を記録したフェラーリ。2番手1分40秒219のマントヴァーニ、この二人がQ2へ進出することになった。3番手は二コラ・スピネッリ（ドゥカティ）1分40秒348。

　日本時間深夜0時25分（現地時間午後5時25分）から10分間で争われた予選Q2は、気温21度、路面温度29度、湿度33％、一部雲がある晴れたドライコンディション。計測ラップに入った3コーナーでカサデイが転倒。イエローフラッグが出された。

　ポールポジションを獲得したのはアレッサンドロ・ザッコーネ（ドゥカティ）で1分39秒545。2番手にグラナドが入り、1分39秒554だった。二人の差は僅か0.009秒。3番手には、オスカー・グティエレス（ドゥカティ）で1分39秒699。

　MotoGPと同じく昨年チャンピオン不在で始まることになったMotoE決勝レースは、明日、日本時間午後7時15分（現地時間午後12時15分）からレース1、日本時間午後11時10分（現地時間午後4時10分）からレース2がそれぞれ8周で開催される。


MotoGP 第6戦フランスGP併催MotoEシリーズ第1戦1日目予選
1 アレッサンドロ・ザッコーネ （ドゥカティ） 1分39秒545 （Q2）
2 エリック・グラナド （ドゥカティ） 1分39秒554 （Q2）
3 オスカー・グティエレス （ドゥカティ） 1分39秒699 （Q2）
4 アンドレア・マントヴァーニ （ドゥカティ） 1分39秒825 （Q2）
5 ケビン・ザンノーニ （ドゥカティ） 1分39秒888 （Q2）
6 ジョルディ・トーレス （ドゥカティ） 1分40秒069 （Q2）
7 マッテオ・フェラーリ （ドゥカティ） 1分40秒121 （Q2）
8 ロレンツォ・バルダッサーリ （ドゥカティ） 1分40秒425 （Q2）
9 マリア・エレッラ （ドゥカティ） 1分40秒464 （Q2）
10 マッティア・カサデイ （ドゥカティ） （Q2）
12 二コラ・スピネッリ （ドゥカティ） 1分40秒348 （Q1）
13 アレッシオ・フィネッロ （ドゥカティ） 1分40秒909 （Q1）
14 ヤコポ・ホスキューク （ドゥカティ） 1分41秒366 （Q1）
15 ルカ・ベルナルディ （ドゥカティ） 1分41秒409 （Q1）
16 ティボー・エリック・ヴァルガ （ドゥカティ） 1分42秒032 （Q1）
17 トッマソ・オッキ （ドゥカティ） 1分42秒787 （Q1）
18 ラファエレ・フスコ （ドゥカティ） 1分42秒828 （Q1）