SBK(スーパーバイク世界選手権)第6戦チェコ 3日目
2022/08/01
SBK(スーパーバイク世界選手権)第6戦チェコラウンドは、オートドロム・モストでスーパーポールレース、レース2が開催された。
スーパーポールレースは気温25度、路面温度33度のドライコンディションの下、10周で争われた。
トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)が好スタートでレースをリード。ジョナサン・レイ(カワサキ)、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)の順で続く。
ラズガットリオグルは3周目には2番手以下にコンマ5秒のリードを取り、4周目にはコンマ8秒とギャップを広げるが、5周目以降、レイがその差を縮め始める。レイは8周目にはラズガットリオグルの背後に迫るとトップに浮上、ラズガットリオグルも続く9周目の1コーナー進入でトップを奪還するが、最終ラップの1コーナー進入でレイが再びトップに立つ。
ラズガットリオグルもすぐにレイを交わしてトップを奪還、レイも15コーナー進入で勝負をかけるが、オーバーランを喫してしまう。ラズガットリオグルがトップでチェッカーを受け、レース2のポールポジションを獲得。レイが2位、3位にバウティスタが続いた。
単独4番手にマイケル・リナルディ(ドゥカティ)、6番手争いをアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)が制し、僅差の7位にイケル・レクオナ(ホンダ)。スコット・レディング(BMW)がギャレット・ガーロフ(ヤマハ)との8番手争いを制して8位、9位にガーロフ、10位にチャビ・ビエルへ(ホンダ)が入賞。野左根 航汰(ヤマハ)は最後までハフィス・シャリン(ホンダ)と入賞争いを繰り広げたが、0秒180差の僅差で16位でチェッカーとなった。
レース2は気温27度、路面温度38度のドライコンディションの下、22周で争われた。ポールポジションからラズガットリオグルが好スタートを切りトップに立つ。バウティスタ、リナルディ、バッサーニの順で続き、2番手のレイはスタートでやや出遅れ、1周目を4番手で通過。
トップのラズガットリオグルは1周目に2番手以下に0秒442のリードを取る。レイは3周目の1コーナー進入でリナルディを交わして、3番手に浮上。リナルディはレイとポジション争いを展開していたが、4周目の1コーナーで転倒を喫し、リタイアとなる。
4周目のストレートでバウティスタがトップに浮上するが、ラズガットリオグルがすぐにトップを奪い返す。バウティスタは5周目のコントロールラインをトップで通過したものの、続く1コーナーでオーバーランを喫し、3番手で復帰。
7周目の1コーナー進入ででレイがラズガットリオグルを交わしてトップに浮上するが、続く8周目の1コーナー進入でラズガットリオグルがトップを奪い返す。
レース中盤の10周目のストレートでバウティスタがトップに浮上するが、1コーナーではレイがトップに立ち、レイとバウティスタがトップを争い、ラズガットリオグルは3番手に後退する。
13周目のストレートでバウティスタがトップに立ち、15周目までレースをリードするが、16周目の20コーナーでラズガットリオグルがトップを奪還。その後、ラズガットリオグルはファステストラップを記録しながら2番手以下とのリードを終盤に広げ、残り2周でその差を約1秒とすると、そのまま逃げ切ってスーパーポールレースに続いて連勝となる、今シーズン通算6勝目を記録した。バウティスタが2位に続き、レイは最後は遅れ、バウティスタから約2秒差の3位に入賞した。
レイから6秒860差の4位にレディング、バッサーニが5位、ロカッテリが6位に入賞。7位にビエルへ、8位にエッテル、9位にマヒアス、10位にベルナルディが入賞。野佐根は今シーズン初ポイントとなる13位に入賞した。
終盤まで6番手につけていたガーロフは最終ラップにリアタイヤのパンクチャーに見舞われスローダウンし、18位となった。終盤まで8番手を走っていたレクオナはトラブルでストップし、リタイアに終わった。スーパーポールレースで転倒を喫したアレックス・ロウズ(カワサキ)、ユージン・ラバティ(BMW)はレース2に出場しなかった。
チャンピオンシップ争いではバウティスタがランキングトップをキープ。レイが31ポイント差のランキング2位、ラズガットリオグルが38ポイント差のランキング3位となった。
SSP(スーパースポーツ世界選手権)のレース2は気温27度、路面温度39度のドライコンディションの下、19周の予定でスタートしたが、終盤の15周目の最終コーナーの立ち上がりでスティーブン・オデンダール(ヤマハ)が転倒、マシンがホームストレートの端に残ったため赤旗が掲示され、トップが15周目に入った時点の順位で決着した。
レースはロレンツォ・バルダッサーリ(ヤマハ)とニッコロ・ブレーガ(ドゥカティ)が接戦のトップ争いを展開していたが、赤旗直前に前に出ていたバルダッサーリが優勝し、レース1に続いて連勝を達成。ブーレガは僅差の2位となった。3位にステファノ・マンジ(トライアンフ)が入賞。
ドミニク・エガータ(ヤマハ)はレース1での多重クラッシュにより負傷したため、レース2を欠場。チャンピオンシップ争いではポイントリーダーの座をキープしているが、ランキング2位のバルダッサーリとの差は14ポイント差に縮まった。
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)のレース2は気温27度、路面温度38度のドライコンディションの下、14周の予定でスタートしたが、スタート直後の転倒により赤旗中断となった。レースは9周で再開されたが、トップグループが6周目に入ったところで再び赤旗が出て、レース成立となった。ビクター・スティーマン(カワサキ)が優勝し、2位にアルバロ・ディアス(ヤマハ)、3位にリーマン・レノックス(KTM)が入賞した。
岡谷 雄太(カワサキ)は22番グリッドから追い上げて7位に入賞した。
SBK第6戦チェコ SBK スーパーポールレース リザルト
1 トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)
2 ジョナサン・レイ(カワサキ)
3 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
4 マイケル・リナルディ(ドゥカティ)
5 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)
6 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
7 イケル・レクオナ(ホンダ)
8 スコット・レディング(BMW)
9 ギャレット・ガーロフ(ヤマハ)
10 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
11 ロリス・バズ(BMW)
12 ルーカス・マヒアス(カワサキ)
13 フィリップ・エッテル(ドゥカティ)
14 ルカ・ベルナルディ(ドゥカティ)
15 ハフィス・シャリン(ホンダ)
16 野左根 航汰(ヤマハ)
17 レアンドロ・メルカド(ホンダ)
18 ユージン・ラバティ(BMW)
19 ピーター・ヒックマン(BMW)
20 ロベルト・タンブリーニ(ヤマハ)
21 ミシャル・プラシェック(BMW)
R オリバー・クーニッヒ(カワサキ)
R クリストフ・ポンソン(ヤマハ)
R アレックス・ロウズ(カワサキ)
R ライアン・ビッカーズ(カワサキ)
SBK第6戦チェコ SBK決勝レース2 リザルト
1 トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)
2 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
3 ジョナサン・レイ(カワサキ)
4 スコット・レディング(BMW)
5 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)
6 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
7 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
8 フィリップ・エッテル(ドゥカティ)
9 ルーカス・マヒアス(カワサキ)
10 ルカ・ベルナルディ(ドゥカティ)
11 ロベルト・タンブリーニ(ヤマハ)
12 ハフィス・シャリン(ホンダ)
13 野左根 航汰(ヤマハ)
14 ピーター・ヒックマン(BMW)
15 レアンドロ・メルカド(ホンダ)
16 オリバー・クーニッヒ(カワサキ)
17 ライアン・ビッカーズ(カワサキ)
18 ギャレット・ガーロフ(ヤマハ)
R イケル・レクオナ(ホンダ)
R クリストフ・ポンソン(ヤマハ)
R ロリス・バズ(BMW)
R マイケル・リナルディ(ドゥカティ)
NS ミシャル・プラシェック(BMW)
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