SBK(スーパーバイク世界選手権)第6戦チェコ 2日目
2022/07/31
SBK(スーパーバイク世界選手権)第6戦チェコラウンドは、オートドロム・モストで2日目のスーパーポール、レース1が開催された。
SBKでは午前中のFP3はウエットコンディションとなり、走行を見合わせるライダーもいる中、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)がトップタイムを記録。スーパーポールまでには路面コンディションは回復し、スーパーポールは気温20度、路面温度24度のドライコンディションで行なわれ、ジョナサン・レイ(カワサキ)が1分30秒947でポールポジションを獲得した。2番手に1分31秒277でトプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)、3番手に1分31秒506でマイケル・リナルディ(ドゥカティ)が続き、バウティスタは1分31秒567で4番手だった。野左根 航汰(ヤマハ)は1分32秒455で15番手。
レース1は気温19度、路面温度25度のドライコンディションの下、22周で争われた。ラズガットリオグルが好スタートでトップに立ち、レイ、バウティスタが続き、1周目からこの3人が抜け出してトップ集団を形成。序盤はラズガットリオグルとレイが接戦のトップ争いを繰り広げる。
5周目にはレイがトップに立ち、バウティスタは二人から約コンマ7秒差の単独3番手となるが、6周目以降、バウティスタは差を縮め、再び3人のトップ争いとなる。
レース中盤を迎えた9周目あたりで雨が落ち始め、ホワイトフラッグが掲示されるが、本格的なウェットコンディションとはならず、レースはそのまま続行される。
トップ争いは10周目の最終コーナー立ち上がりからコントロールライン付近でバウティスタがトップに浮上。レイとラズガットリオグルが2番手争いの接戦を繰り広げる間にバウティスタが差を開き、レイとラズガットリオグルは後続のスコット・レディング(BMW)にも差を縮められる。
トップに立ったバウティスタは、終盤には2番手以下にコンマ7秒ほどのリードを取り、単独トップをキープ。そのまま今シーズン通算7勝目を記録。この勝利はドゥカティにとってSBK通算1000回目となる表彰台となった。
2番手争いは20周目にレイを交わして3番手に上がったラズガットリオグルが、最終ラップの13コーナー進入でレディングを交わして2位でゴール。レディングはこの直後にレイにも前に出られたものの、すぐにレイを交わして3位表彰台を獲得。レイは僅差の4位でゴールとなった。
中盤までレディングとポジション争いを展開していたアクセル・バッサーニ(ドゥカティ)は終盤に離されたものの、インディペンデントチームトップとなる5位に入賞した。
6位にアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)、7位にマイケル・リナルディ(ドゥカティ)、8位にイケル・レクオナ(ホンダ)、9位にアレックス・ロウズ(カワサキ)、10位にギャレット・ガーロフ(ヤマハ)が入賞。野左根 航汰(ヤマハ)は18位でチェッカーを受けた。
SSP(スーパースポーツ世界選手権)では、スーパーポールでロレンツォ・バルダッサーリ(ヤマハ)が1分34秒952でポールポジションを獲得。2番手に1分35秒110でフェデリコ・カリカスロ(ドゥカティ)、3番手に1分35秒134でニッコロ・ブレーガ(ドゥカティ)が続いた。ポイントリーダーのドミニク・エガータ(ヤマハ)は4番グリッドからスタート。
レース1は気温19度、路面温度26度のドライコンディションの下、19周で争われたが、スタート直後の1コーナーで多重クラッシュが発生。ポイントリーダーのエガータ、アンディ・ベルドイア(ヤマハ)、ラファエル・デ・ローサ(ドゥカティ)、フェデリコ・カリカスロ(ドゥカティ)、ヤリ・モンテラ(カワサキ)の5人が転倒しリタイアに終わる。
レースはポールスタートのバルダッサーリがレースをリード。ライバル不在の中、バルダッサーリは中盤には2番手以下に約4秒のリードを取ると、独走で今シーズン2勝目を記録した。21番手グリッドからスタートしたステファノ・マンジ(トライアンフ)が中盤には2番手争いに追いつくと、14周目以降2番手をキープし、SSPで初表彰台となる2位に入賞。3位に19番グリッドからスタートしたスティーブン・オデンダール(ヤマハ)が入賞した。オデンダールは今レース、負傷欠場のアレッサンドロ・ゼッティ(ヤマハ)の代役としての参戦。
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)では、気温20度、路面温度22度のウエットコンディションで行なわれたスーパーポールでケビン・サバトゥッチ(カワサキ)が1分47秒921でポールポジションを獲得。2番手に1分49秒058でウンベルト・マイアー(ヤマハ)、3番手に1分49秒125でアレックス・ミラン(カワサキ)が続き、岡谷 雄太(カワサキ)は1分51秒046で22番手となった。
レース1は気温18度、路面温度23度のドライコンディションの下、スタート前に雨が落ち始め、ウエット宣言が出されて、12周で争われた。
11番グリッドからスタートしたマルク・ガルシア(ヤマハ)が2周目にはトップに浮上すると、その後、2番手以下にリードを広げて独走。約11秒差をつけて今シーズン2勝目を記録した。
2位にウゴ・デ・キャンセリス(カワサキ)、3位にアルバロ・ディアス(ヤマハ)、岡谷 雄太(カワサキ)は20位でチェッカーを受けた。
SBK第6戦チェコ SBK2日目予選 リザルト
1 ジョナサン・レイ(カワサキ) 1分30秒947
2 トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ) 1分31秒277
3 マイケル・リナルディ(ドゥカティ) 1分31秒506
4 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ) 1分31秒567
5 アレックス・ロウズ(カワサキ) 1分31秒622
6 ギャレット・ガーロフ(ヤマハ) 1分31秒627
7 スコット・レディング(BMW) 1分31秒684
8 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ) 1分31秒718
9 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ) 1分32秒051
10 ルーカス・マヒアス(カワサキ) 1分32秒272
11 ロリス・バズ(BMW) 1分32秒282
12 イケル・レクオナ(ホンダ) 1分32秒359
13 チャビ・ビエルへ(ホンダ) 1分32秒367
14 ルカ・ベルナルディ(ドゥカティ) 1分32秒396
15 野左根 航汰(ヤマハ) 1分32秒455
16 フィリップ・エッテル(ドゥカティ) 1分32秒501
17 ロベルト・タンブリーニ(ヤマハ) 1分33秒044
18 クリストフ・ポンソン(ヤマハ) 1分33秒266
19 オリバー・クーニッヒ(カワサキ) 1分33秒286
20 ユージン・ラバティ(BMW) 1分33秒297
21 ピーター・ヒックマン(BMW) 1分33秒373
22 ハフィス・シャリン(ホンダ) 1分33秒456
23 レアンドロ・メルカド(ホンダ) 1分33秒481
24 ライアン・ビッカーズ(カワサキ) 1分34秒049
NQ ミシャル・プラシェック(BMW) 1分35秒766
SBK第6戦チェコ SBK決勝レース1 リザルト
1 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
2 トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)
3 スコット・レディング(BMW)
4 ジョナサン・レイ(カワサキ)
5 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)
6 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
7 マイケル・リナルディ(ドゥカティ)
8 イケル・レクオナ(ホンダ)
9 アレックス・ロウズ(カワサキ)
10 ギャレット・ガーロフ(ヤマハ)
11 ロリス・バズ(BMW)
12 ルーカス・マヒアス(カワサキ)
13 フィリップ・エッテル(ドゥカティ)
14 ルカ・ベルナルディ(ドゥカティ)
15 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
16 オリバー・クーニッヒ(カワサキ)
17 レアンドロ・メルカド(ホンダ)
18 野左根 航汰(ヤマハ)
19 ユージン・ラバティ(BMW)
20 クリストフ・ポンソン(ヤマハ)
21 ロベルト・タンブリーニ(ヤマハ)
22 ピーター・ヒックマン(BMW)
23 ライアン・ビッカーズ(カワサキ)
R ハフィス・シャリン(ホンダ)
R ミシャル・プラシェック(BMW)
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