レース経験のある内田氏と中西氏、そしてKDCサービスのスタッフ。レース経験がある者同士の対談は、多くを語らずとも和気藹々とスムースに進んだ。
鈴鹿という地でのレース向けを中心とした製品戦略
内田:製作しているもののほとんどがレース車両用のカウルです。
やはりこの業界が好きでなければ続けることのできない仕事ではあると思いますね。
中西:ご自身がレースをされていたわけですし、自ずと製品もレース用になりますよね。
内田:そうですね。2006年からドゥカティに乗って鈴鹿4耐を走っていました。
2011年に膝を怪我してしまいまして、4耐は辞めてしまったのですが、その後は鈴鹿FUN & RUNなどを走っています。
中西:レースを続けているからこそ、仕事も続けられているわけですね。
内田:お客さまも鈴鹿を走っている方々ばかりですし、サーキット走行というのは魅力のあるものだと思います。
カウルだけでなくレースに関わることであれば、さまざまなアドバイスができると思いますので、ぜひ声をかけていただければと思います。
私自身も仲間にずいぶん助けられてここまできましたし、レースやサーキットでの仲間が増えるということはとても大切なことだと思っています。
<会社名>
KDC SERVICE
レース用カウル開発から生産までをすべて自社で行うKDCサービス。
店舗の顧客の方々もほぼ鈴鹿を走るライダーばかりだという。
一貫生産のため、すべての型が揃っており、レースでの転倒で欠損したカウルでもほぼ修理・修復が可能。
「コースインするまでは徹底的に助け合うことが大切」とは内田氏自身の言葉だが、レースに関することであれば、カウルだけでなく、内田氏自身の経験からさまざまなアドバイスをしてくれる。
三重県鈴鹿市住吉町6726-80
TEL:059-370-0282
https://store.ridingsport.com/shop/kdcservice/index.html
まとめ:松岡佳枝
写真:大西としや