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2010年5月12日(水) 【その他】

アライ『SNELL M2010とSNELL M2005』

 世界的に最も厳しいとされるヘルメットの安全基準『SNELL』が、新しいM2010規格として昨年10月にリリースされた。オートバイ用ヘルメットとしての最低限の条件を要求する世界各国の強制規格よりも厳しい要件を課し、それに認証されたヘルメットは、強制規格プラスαの条件を満たしたSNELL規格品として販売することができる。今までのSNELL規格改正では、それまでの規格より安全要件を厳しくする方向で改正されたが、今回はM2005年規格の延長線上にない新しい規格となった。ユーザーにとってはM2005、M2010それぞれの長所が分かれる規格ともなったので、少なくとも2012年3月末までは両規格が並行運用される。


■SNELL-M2005規格の長所
 SNELL-M2005ではサイズ毎の人頭型の重量が同一であったので、衝撃吸収性試験において課すエネルギー量が1回目150J(落下速度7.75m/s)、2回目110J(落下速度6.63m/s)、合わせて260Jと一定。SNELL-M2010ではサイズ毎に人頭型の重量が異なり、試験条件も落下速度で要求される。1回目の落下速度はM2005と同じ7.75m/sで、2回目はサイズ毎に異なる速度で試験が行なわれる。そこで課される総エネルギー量は(50-51)で171J。(52-53)で198J。(54-56)で226J。(57-59)で246J。(60-61)以上のサイズで260Jと、(57-59)サイズまではM2005年規格の方が厳しいエネルギー量において試験される。


■SNELL-M2010規格の長所
 衝撃吸収性試験において、人頭型内の加速度計の最大許容数値がM2005規格の290Gから(50-51)から(57-59)サイズ以下では275G。(60-61)では264G。それ以上の特大サイズでは243Gと、厳しくなった。そのためSNELL-M2010規格では、比較的帽体が破壊されにくい平面型アンビル試験と、ヘルメットに強い衝撃を与える半球形アンビル試験とのバランスにおいて、M2005規格よりも、柔らかな緩衝ライナーと、M2005規格同等以上の頑丈な帽体が必要になる傾向にある。アライは以前より頑丈な帽体と柔らかなライナーの組み合わせにより基本設計をしてきたので、SNELL-M2010規格取得においても新しい技術を組み合わせることにより、ヘルメットのサイズを大きくする、あるいは重量増につながることなくMZやRX-7RCをM2010年規格品として販売開始している。


(株)アライヘルメット
Tel.048-641-3825
http://www.arai.co.jp/

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